手ぬぐいは面を即座に着脱するのが難しい剣道で、汗が顔面に流れるのを防ぎ、衝撃から大事な頭部を守ります。また剣道の面を直接頭につけると汗で内部が汚れてしまうので、面の劣化を防ぐ役割もあります。手ぬぐいの巻き方や色で個性も表現することができます。
帽子型
手ぬぐいを床で折りたたんで、頭に被る形です。折りたたんで被るだけなので、小学生など小さい子どもや初心者に向いています。
前交差型(通常型)
頭部を包むように巻くため、自分の頭の形に合わせることができ、上手く巻けるようになると非常に取れにくい巻き方になります。
後ろ交差型
他の2種に比べて難易度が高い巻き方です。また顔をすっぽりっと覆ってから巻き上げるため、上級者の中でも男性に活用される手法です。
剣道は比較的動きが激しい競技ですので、怪我をしてしまうことが多いです。その怪我を予防、または痛みを軽減するため、多くの人が体を保護するためにサポーターをしています。剣道で用いるサポーターは手の甲や手首、かかとや腰、足裏などの種類があります。
サポーターは下記のようなものがあります。
かかとサポーター
踏み込みで痛めるかかとの怪我を予防、解決、軽減するためのサポーターです。
腰用サポーター
腰の痛みにはコルセットが有効的です。腰の筋肉の運動を補助し、痛みの軽減に効果があります。
足裏用サポーター(足袋)
足裏のひび割れなどに利用したり、「すり足」から足の裏を保護します。
アキレス腱用サポーター
アキレス腱の断裂を防ぐサポーターです。
足裏用サポーター(足袋)
足裏のひび割れなどに利用したり、「すり足」から足の裏を保護します。
乳革は「ちかわ」と読みます。面・胴の2種類があり、それぞれ区別するために、面乳革・胴乳革とも呼ばれます。面乳革は、面紐を面金に通すときの接続部分として使われています。乳革の素材には「鹿革」「クロザン(牛革)」「クラリーノ・ウルトラスエード(人工皮革)」などがあります。
面乳革を付ける場所は、14本面金の場合は下から4本目に付けるのが良いでしょう。
剣道武具に抗菌加工がされていない場合、防具に汗が染みこんでしまうと独特のにおいを放つようになってしまいます。防具はそう簡単に洗うことができない一方、稽古に汗はつきものなので、消臭・除菌・抗菌のスプレーを備えておくと、におい問題にも対処できます。消臭剤は、市販のものだといろいろな化学物質が含まれているので、変色などの恐れがあります。剣道防具には、天然由来成分で作られている、無臭の剣道用消臭スプレーを利用することをお勧めします。
防具は以下のことを意識してあげることで、長持ちさせることができます。
・使ったら清潔な柔らかい布ですぐ拭く
・陰干しをして、乾燥させる
・できるなら複数用意して、ひとつの防具を使い続けない
・こまめにチェックし、必要なら修理に出す
試合を運営するにあたって様々な物が必要になってきます。また試合を滞りなく進行するためにも万全の準備が必要となってきます。審判のための旗やタイマー、ホイッスルなど判定に必要な備品や、会場に引くラインテープなどの設営に関する備品も必要です。運営は大変ですが、段取りのよい試合運びは選手からも喜ばれるはずです。
全日本剣道連盟から「稽古再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」が制定され、着用を強く推奨する用具です。
剣道マスクは、口・鼻への飛沫感染対策、アイガードは目の怪我や飛沫感染対策として使用します。
飛沫感染の防止という目的上、通常より息苦しくなり、熱い夏場は熱中症対策も同時に行うようにしましょう。